――千年伯爵にとって、《》という存在に、どんな価値があるんだろう。
わたしには、わからない。
わからないけれど、確かなことがひとつだけある。
わたしでは、囮にもなれないこと。
《》では、どう頑張っても囮にはならない。
AKUMAはわたしを殺せない。
――だったら、わたしが《》でなければ、良いのだ。
『さっきよりもうごきがおそいですよ、えくそしすと!』
「失礼なッ!」
わかってる。
アレンと同じように動けるなんて、思ってない。
ルル=ベルの能力は対象の姿・能力、そのすべてを写し取るもの。
だけど、わたしに扱えるのはその能力のほんの一端――姿を写せるだけだ。
それでも時間は稼げるはず。
たとえ力が足りなくても。
わたしだって――エクソシストなのだから。
「舞い、切り裂け――《黒金ノ舞(クロガネノマイ)》!!」
無数の刃と化した黒い羽根。
攻撃力では劣る私だけど、多少の手傷くらいは負わせられるはず――!
『!!』
だけどレベル4は羽根の刃をあっさり回避し、わたしの眼前に現れた。
いや、実際にはすべてを避けたわけじゃない。
掠ってはいたのだ。ただ、無傷なだけで。
「…ははっ…効いてないでやんの…」
おいおい、冗談だろ?
これがわたしの全力だよ?
掠り傷ひとつ付かないってどういうことさ。
「…さん…ぷん、もたなかっ…た、な…」
エレベーターを追うレベル4を見ながら、そう呟いた。
――きつく、唇を噛み締めながら。
――本部地下。第六作業用リフト。
普段、移動というよりは物を運ぶことを主としたそれは今、人間3人を運んでいた。
「きゃあっ」
「でっ」
「ぐっ」
ほとんど落下するように下へと降下したリフトは、悲鳴と共に急停止した。
「止まった…」
「落ちるかと思ったさ…」
「地震で壊れてるな。まあ思ったより進めたのでここからは階段だ」
…こんな時になんだが、最悪の乗り心地だった。どうやらリナリーもルベリエ長官も、怪我はないようだが…
「……もう二度と乗らね」
思わず呟いてしまうくらいには、懲りた。いや、これは予想以上に酷い。
気を取り直し、リナリーの手をとって立ち上がらせると、鋭い視線を感じて視線を巡らせる。
もっとも、他にはルベリエしかいないわけだが。
「ところで。なんっっでキミがいるのかね、ブックマンJr」
「えーーー?」
普段通りに、へらっと笑って返す。
それが気に入らないのだろうが、しかし彼は冷静だ。辛辣とも言うが。
「ふん…《記録》とやらかね?
ブックマンとは戦場にたかるハイエナだな。まぁ《規約》だから…好きにすればいい」
「どーーーも」
「ラビ…」
多少頭にきたが、それをぶつける程ガキじゃない。
おざなりに返事を返したオレの隣で、リナリーが複雑そうな表情で呟くように呼びかけてきた。
「止めにきたんじゃねェから」
返した瞬間、自分の声音の静かさに動揺した。
「リナリーが決めたんなら何も言えねェし。ただ一緒に行かして」
――それは《記録》の為なのか、違うのか。
自分でも答えは出ていない。
それでも、一緒に行かなければいけないと、思ったのだ。
『よせ…! ルベリエ』
「! ヘブラスカか…」
ノイズ混じりの通信。
聞こえてくるヘブラスカの声には、焦りの色が滲んでいる。
『ここには直、レベル4が来る…。
リナリーとイノセンスが…うまくシンクロするのを待つ時間はない…!』
「一瞬で良いのですよ。イノセンスをリナリーの体内に入れてくれるだけでいい」
『!! なんだ…とっ』
言葉を失うヘブラスカに、対するルベリエの表情は動かない。
「勘違いしないように。これはリナリー本人からの要望だ。
彼女はたまたま過去のあの実験を知っていたのでね」
『ば、馬鹿を…言うな…
リナリーは仲間…だ。そんなことは…』
「《仲間》…? は…これは《命令》ですよ?
ヘブラスカ」
どこまでも、淡々と。
否、どこか皮肉をはらませながら。
「あなたが百年間、《命令》に従順に従って、
――自分の一族にやってきた事とどう違うのかね?」
冷たいその声音に、オレは果たして、どんな表情を浮かべていただろうか。
「――命令だ、ヘブラスカ。やりたまえ」
それだけ言うと、ルベリエは通信を切った。
言った本人が、どこか苦いものを口にしたかのような表情を浮かべている。
「自分の…家族…?」
「何でもない。急ぎたまえ」
そのリナリーの問い掛けに、ルベリエが答えを返すことはないだろう。
多分、この先もずっと。
――マルコム=C=ルベリエ。
中央庁の上層部には、ルベリエ家の者が多く、中でもこの男はその筆頭だ。
黒の教団が設立された頃から、急速に力を付け始めた一族…
その理由は、当時その家の娘が《聖女》として神に捧げられたという経緯にあるのだろう。
それからルベリエ家は代々、《約束された地位》と《聖女》の血族としての《義務》を負うことになったと聞く。
《義務》ってのはおそらく、コムイが室長になるまで行われてたっていう…、
…適合者の血縁者による人体実験…その実験体の提供だろう。
選出方法なんていくらでも想像がつく。血の繋がった家族を、百年も――。
「――長官。あんたは何の為にここにいるんだ?」
前を歩くルベリエに、そう言葉を投げかける。
それを彼は、正確に受け取っただろうか。
「……何かね」
「あんたは何の為に今、走ってんのかって聞いてんの」
「――他に、何があるというのかね」
僅かな動揺すら、彼には無い。
それを聞くオレ自身にも――《ブックマンJr.》にも、動揺などなかった。
「『伯爵を倒す』以外、何もありはしない」
――知っていた。この男ならこう答えるだろうことくらい。
エクソシストを道具のように扱う彼もまた、道具に過ぎないのだ。
…この《世界》の中では。
それきり会話は途切れ、階段を降りる足音だけが静寂に響く。
やがてヘブラスカの間へと続く扉が見えて来た頃、凄まじい轟音が耳を衝く。
慌てて部屋に駆け込むと、黒煙を上げながらエレベーターが落下して来るのはほぼ同時だった。
「!!!」
『コムイ!!』
「兄さん…っ」
今、エレベーターを使うとしたらコムイしかいない。
そして、《レベル4》は既に本部内へ進行している。…答えは、ひとつだ。
「兄さんッ!!」
悲痛な声に、我に返る。
コムイはリナリーの《生きる理由》だ。
もし、万が一――いや、そんなことがあって良いわけがない!
「助けてくる! まだ間に合うかもしれねェ」
エレベーターが落下した下層へと、飛び降りる。
墜落の衝撃だけなら、無事なはず。
エレベーターの墜落の原因が、地震の影響だけなら――
「! あれは…レベル4か…!」
上から聞こえた言葉に、視線を上空へと向ける。
白い何か――人形のようなものが、視界に映った。
「あれがレベル4…っ」
それは、まるで人のような形を持つモノ。
胃に冷たいものが落ちるような、そんな感覚を覚えた。
「生きててやれよ、コムイ…!!」
苦い思いで呟き、唇を噛む。
ただ走ることしか出来ない、今の自分がもどかしい。
「兄さ…兄さんっ…」
震える声が、耳を衝く。
ここでリナリーをルベリエと残していけば、どうなるかなんてわかっている。だけど、
「エレベーターがあれでは、もうイノセンス回収は無理だ。
ヘブラスカ、リナリーにイノセンスを!!
早く!!」
――だけど、それでも走らなければいけない。
今はただ、彼女の心を守るその存在を、何がなんでも護らなければいけないのだ。
この《世界》には彼女を大切に想う、たくさんの人がいるのだから。
+++
「室…ちょ…」
自分を呼ぶ声に、微かにコムイは反応を返す。
「コム…イ、室長…!」
明確に耳に届いた音に、コムイははっきりと目を開けた。
どうして気を失っていたのかと一瞬考え、すぐに思い至る。
レベル4の追撃を受け、エレベーターが落下したのだろう。
視線を向ければ、黒煙を上げるエレベーターが視界に映った。
(しまった。エレベーターが…。
まだ…動くだろうか。この有様だと…もう…)
若干の頭痛を感じて、頭に手やった。
その時に違和感に気付く。…ああ、衝撃でメガネが吹き飛んだらしい。
だが、あれだけエレベータが壊れていて、その程度で被害が済んだのは奇跡か。
そう考えながら視線を巡らせると、苦悶の表情を浮かべて膝を着く神田の姿が、眼前に見えた。
「! 神…田くん…! ボクを庇って…ッ?」
「うるさい。騒ぐな」
コムイの言葉を遮るように、神田は鋭く言い放った。
左半身に負った酷い傷が、徐々に治癒されていく。
傷が完全に消える直前、神田は一瞬だけ、苦しげに左胸を押さえた。
だがそれは本当に一瞬のことで、コムイ達は気付いていなかったが。
「室長は…大丈夫ですか…?」
「ああ…ありがとう。キミ達も大丈夫かい?」
自分を気遣う探索部隊に、コムイも気遣う言葉を掛ける。
だが、応えようとした彼らの姿を見て、コムイは凍り付いた。
「自分たち…は」
「!」
まるで土人形のように崩れていく、体。
それがAKUMAのウイルスによるものだと、気付くのに数秒を有した。
――《室長》という肩書きの、なんと重いことか。
彼らは自らを犠牲にして、コムイを護ったのだ。それが当然であるように。
「コムイ!! と、ユウか!?」
「!」
「ラビ!?」
「良かった、生きてたか」
駆けてくるラビの姿に、コムイはハッと顔を強ばらせた。
(! ラビがいるってことは…)
咄嗟に見上げた先。
そこにあったのは、
ルベリエに腕を掴まれた最愛の妹が、ヘブラスカの前に引き出されていく、姿。
「!! リナリ…!!」
『おいかけっこはおしまいですか、「しつちょう」』
「!」
絶望の声が、耳を衝く。
振り返ると、そこには残虐に微笑む悪性兵器の姿。
コムイを庇うように、神田とラビが彼とレベル4の間に立った。
それぞれが構える武器は、イノセンスではない。
それでも彼らに、躊躇いはなかった。
「下がってていいんだぜ」
「またまた」
イノセンスを持たない彼らを、レベル4はただ『人間』と認識したようだ。
人間を殺せる、その甘美な一時を夢想したのか。人に近しい姿をしたそれは、残虐に嗤う。
『またまた♪』
からかうように言って、レベル4が突っ込んでくる。
如何に優れた戦闘能力を持っていようと、AKUMAを壊せるのはイノセンスだ。
今の彼らに、対抗する術など無い。
「神田くん、ラビ!!」
悲鳴にも近い声で、コムイは一歩も退こうとしない彼らの名を叫ぶ。
瞬間、レベル4は動きを止めた。
コムイの言葉に反応したのでは、無い。
自身を踏みつけた、真白の道化に反応したのだ。
+++
「――おい」
思った以上に低い声が出て、ちょっとだけ自分で驚いた。
だけど、そんなことは些細なことだ。
「…こっちを放ったらかしってのは、失礼だよ。《レベル4》」
踏みつけたレベル4を見下ろし、低く呟く。
きっとこの白い道化は今、あの底冷えのするような目をしているんだろう。
――アレンの姿を映した、わたしは。
「アレン!?」
「…っ…あの、馬鹿ッ!!」
「へ?」
「! もういい、お前は下がれ!」
「…はい? え? ええ!? !?」
ああ、バラされちゃった。
なんて…そんなこと、言ってるほど余裕なんかないんだけど。
『しつこいですよ、えくそしすと』
「あんたもね」
ああ、もう。本当にしつこいよこのビールっ腹野郎。
どれだけ攻撃しても、壊れる兆しがない。
それでも、攻撃を緩めるわけには、いかない。
今、この場でAKUMAを破壊出来るのはわたしだけだ。
わたしだけが、イノセンスによって護られている。
ならばわたしが護らないで、誰がみんなを護れるんだ。
「間違えるな。…おまえの相手は、こっちだよ」
もう一度、剣を構える。
大振りな剣。アレンの持つ《退魔の剣》の、影のようなそれ。
これ自身に、大した攻撃力があるわけじゃない。
アレンのように、退魔の力があるわけでも、ない。
それでも、これはイノセンスなのだ。
――AKUMAを破壊することが出来る、唯一無二の武器なのだ。だから。
「おまえを止める! この体が、動かなくなるまでは!」
わたしに出来ることなんて、たかが知れてる。
なら、なんの為にわたしはアレンの姿を映してまで、レベル4に対峙したのか。
深い理由なんて無い。
出来ることをしたかった。それだけ。
――それだけだ。
「~~~~ッ!!」
「!!」
交えた剣を薙ぎ払われ、その勢いのままにわたしの体は落下する。
咄嗟に盾を張ったけれど、もともと傷を負っていたわたしが、その衝撃に耐えられるわけもなかった。
「…っ、か…は…ッ」
「!」
瓦礫に突っ込んだ私は、上手く呼吸が出来なくなって咽せた。
…もう、この姿を維持することは無理。
指先から、わたしの姿は本来の形を取り戻していく。
イノセンスの発動を維持することが、出来ない。
――それは、事実上の戦線離脱だ。
指先が、冷たい。
脇腹の辺りが重くて、熱い。
脈打つ鼓動の音が、嫌に近くで聞こえる。
呼吸に混じる血の香。
さすがに、これは――
「ははっ…呼吸、するの…痛い…」
「馬鹿、喋るな!」
「…お前、この傷…!」
「ラ、ビ」
「動くな、今止血するから! お前、なんでこの体で無茶やった!?」
ふたり掛かりで怒鳴られて、わたしは苦笑する。
怒鳴られて嬉しいとか思ってる辺り、わたしってば相当重傷だ。
「…後悔…」
「え?」
「後悔…したく、なくて」
護りたかった。
ただ、大切な人だけは、護りたかった。
誰の為でもない。
これは、わたしのエゴだ。
「出来ることを、しようって、決めたから」
わたしに出来ることなんて限られてる。
だから、その出来ることを全力でやろうと、決めた。
「…馬鹿か。それで怪我してりゃ世話ねぇよ」
「お、おい。ユウ」
いつも通りの辛辣な口調で言い放って、神田はわたしに背を向けた。
そんな彼と、動けないわたしとを交互に見やり、ラビは困ったように顔をしかめた。
「休んでろ。せめて血が止まってから来い」
「神、田…」
その一言で、不器用な彼なりの気遣いがわかるようだ。
それにしたって、もうちょっとあるだろ。言い方が。
…まぁ、らしいけどさ。
「…うん。後で、行く」
そう応えたわたしの表情には、自然と笑みが昇る。
ラビが心配そうにわたしを見たけど、それに対して頷いて見せた。
大丈夫。
今は少し疲れて、動けないだけだから。
だから、ちょっとだけ休ませて。
少しだけ休んだら、すぐに追いつくよ。
――――すぐに、行くから。だから待ってて。
+++
まるで差し出された生贄のように、私の体は乱暴に投げ出された。
まだ、手足が震えてる。
それが兄さんの身を案じての不安なのか、これから起こることへの恐怖なのか。
…それは、私自身にすらわからなかった。
「さぁ、ヘブラスカ。体内にイノセンスを入れるんだ」
鋭い声に呼応するように、だけど躊躇いがちに、ヘブラスカの無数の手が私を捕らえる。
眼前に掲げられたのは、私のイノセンスだ。
ぐっと、唇を引き結ぶ。
覚悟は決めてきた。…望んだのは、私自身だ。
『……リナリー…』
ヘブラスカの声は、私を気遣う響きが含まれていた。
だから私は、その応えとして微笑う。
「大丈夫…私、がんばれるよ。ヘブラスカ」
『……!』
一瞬、彼女が息を飲む気配がした。
そして、次に呟かれた言葉には、深い悲しみの音。
『…すまない、コムイ…』
ヘブラスカ。あなたは悪くないよ。
望んだのは私自身だから。
教団(ホーム)のみんなを護りたいの。
兄さんを護りたいの。
を、護りたいの。だから。
「入れなさい」
怖くない。
怖くなんか無い。
だって、に勇気を貰った。
どんなに辛くても、大切な誰かを護るためなら耐えてみせる。
自分に出来る最善を、成す。
後悔したくない。もう、みんなが苦しむ姿を見るのは嫌…!
「……ッ」
ぎゅっと、目を閉じた。
「怖くない」と自分に言い聞かせながら。きつく。
――瞬間、強い衝撃を感じて目を開ける。
「ヘブラスカ!」
あの強い衝撃を受けたのは、ヘブラスカだ。
拘束が解けた瞬間に、それを悟って私は彼女の名を叫ぶ。
呼び声に、彼女は反応を示さない。
もう一度名前を呼ぼうとして、後頭部にはしった衝撃に呼吸が止まった。
落下の勢いで、どこかに頭をぶつけたのだ。
そう理解するまでに、数秒を有した。
「ヘブラスカッ! ヘブラスカ!!」
ヘブラスカを呼ぶルベリエ長官の声が、遠くに聞こえる。
ダメ…意識が、もう…
『まだひとがいた。そこでなにをやってるんですか』
声。AKUMA。…レベル4。
何か、重たいものが落ちる音。
「う…く…っそ」
苦痛に耐えるような、呻き声。
この声…ラビ?
怪我をしているの? 無事なの?
ラビだって今はイノセンスを失ってる。なのに、闘ったの?
どうして…
――ねぇ…兄さんは…?
「兄…さ…」
兄さんの、私を呼ぶ声が聞こえた気がした。
幻聴かもしれない。だけど、聞こえたのだ。
「う…」
這うように、重い体を引きずる。
イノセンス。
私の、足枷。
再び闘うと決めたの。誓ったの。
お願い、邪魔しないで。
「イノ…セ…ス」
必死に伸ばした自分の手が、大きくぶれた。
視界がかすんで…
ダメ…ダメ…!! お願い…
必死に、腕を伸ばす。
痛みという感覚すら、もう遠い。
ただ、ただ求めた。
私からたくさんのものを奪い取った、《神の欠片》を。
私の大切なみんなを苦しめる、その証を。
拒絶し続けたその《ちから》を、何よりも今、渇望してる。
――たとえば。
夜、眠りにつくとき。
次に目が覚めたら、実は今までのことが全部夢だったらって、思うの。
この世界には千年伯爵も、アクマも、エクソシストもいなかった。
全部、私がみた悪夢だった。
「あー、よかったぁ。夢だったかぁ」って、ホッとしてたら…
兄さんが私を呼ぶ声がして、台所から朝ごはんらしい異臭がしてくるの。
まるでどこかで読んだ、つまらない小説の結末のようなオチ。読者はきっとガッカリね。
――――こんなバカみたいな想像を、私はもう何万回したんだろう。
…お願い、大嫌いな神さま。
私に、力を返して。
――――私、はじめてこんなに《イノセンス》を望んでる。
少女の願い、少女の決意。
To be continued?
気に入っていただけたら、ぽちっと押してあげてください。コメントは入れなくてもOKです。