リナリーの病室の前。
仲良く締め出されているアレンとラビがいた。

「…何やってんの」

一応、そう声を掛けてみた。
どういう経緯で誰に締め出されたかは、『知っている』が。

「ジジイに締め出されたさ」
「だろうね…ふたりともうるさそうだし」

わたしが笑うと、ドアの横にいた探索部隊の人が吹き出した。
…うわー、笑われたー。格好悪い。

「「…ちょっと散歩して来ます…」」
「ハイ、気を付けて行ってらっしゃい」

恥ずかしかったのか、ふたりはそのまま、早足で立ち去って行った。
確かこの後、ふたりはAKUMAに襲われるんだったな、と。
思い出しはしたが、とりあえずこっちの用事が先だ。
わたしはたった今、アレンとラビが締め出された部屋のドアノブを回した。

「すみませーん、コムイさーん! ソルトレージュが壊れてるんで直してくださーーーーいっ」

思いっきり無遠慮にドアを開けたわたしに、ふたりは盛大なため息を吐いた。
…この後、わたしも締め出されたのは言うまでもない。



File21 終幕へのカウントダウン ~ The 1st Night




「…で、締め出し食らった者同士、仲良くしようと思って出てきたら、アクマと交戦中でした、っと!」
「そのとーりッ! もう最悪なタイミングッ」

槌を振るうラビの横で、わたしは盾で攻撃をいなしながら怒鳴った。
ここで起こる戦闘を『知っていた』というのに、うっかり出てきてしまった。
おかげでレベル1AKUMAの群に特攻をかけた状態だ。
攻撃系のイノセンスに慣れていないわたしは、ほぼ逃げ回っている。

っ! おまえ、攻撃手段手に入れたんだろっ! 攻撃しろーッ」
「無理! こんな混戦状態で使うのきついんだけどッ」

ぎゃいぎゃいと言い合いながら、わたしはそれでも飛び回りながらAKUMAを壊していく。
と言っても、せいぜいラビが討ち洩らした奴を片付けてる程度だけど。

「うわ、新手だ」

嫌そうにラビが言って、ちらりと上を見た。
つられるようにそっちを見たわたしは、状況を忘れて硬直する。

…パペット付けた手にバットを握ったマッチョなAKUMAが居る。

「…ッ…いやーっ! あのアクマすっごいヤバイ!
 何がヤバイってあの姿がキモイぃぃぃっ! なにあれ、変態か! 変態か!?」
「ちょ、! 抱きつくなら後に…ッ」
「ラビっ! ラビーっ! あれ怖い! あれホントに怖い!!」
「わかった、わかったから落ち着け! おまえはそれでもエクソシストかーっ」
「怖いもんは怖いんだよ! 馬鹿ラビーっ!」
「え? オレ? オレが悪いんか今の!?」

騒ぐわたしを首にぶら下げたまま、ラビが大きく槌を振るう。
…建物ごと壊れた気がしたんだけど、うん、見なかったことにした。

「…なー、
「ん?」
「おまえさ、オレに引っ付いてないでアレンを助けてやれよ。
 あいつ今、左目使えなくて反応が鈍いんさ。パートナーなんだろ?」
「……知らない」
「なに、喧嘩中? あんま年下苛めちゃダメだぞー」
「苛められてるのわたしだよ!!」

みんなあの魔王に騙され過ぎだよ! 可愛い顔してても怖いんだぞ!!
そりゃ、わたしもからかうことはあるけど。確実に倍になって返ってくる、最近は。
そんなわたしの叫びをどう勘違いしたのか、ラビはしきりに頷いている。

「…そうか、そうか。もようやく女になったか。
 それは親友として見過ごせないさ。あいつ、カワイイ顔して結構、」
「………くだらない冗談を飛ばす体力があるなら、今すぐあのアクマの群の中に捨てるわよ」
「ゴメンナサイ。やだなー、がどんどんユウに似ていくさー…」

それはそれでショックだ。わたしはあんなに短気じゃない。
…どうせなら、リナリーの影響でも受けたいもんだよ。あんな風に可愛い女の子になりたいね。

「それは置いておくにしても。喧嘩中だからって、助けてやらんと可哀相だろ?」
「…良いのよ、アレンは」
「ん?」
――アレンはわたしの助けが必要なほど、弱くない」
「……」

言い切ったわたしの声は、自分でも驚くほど覇気がなかった。
ラビはそれをどう受け止めたのか、それっきりその話題に触れない。
そんな彼の態度は淡白なのだろうけれど、今のわたしにはありがたかった。












数時間後。
わたし達は、瓦礫の上でぐったりと寝そべっていた。
…まったく、病み上がりの人間になんてことさせるんだ。

「何体壊った?」

この状況で聞くのがそれか、と。
覚えのあるラビの台詞に、思わず苦笑する。素直に応えるアレンにも。

「30…くらい」
「あ、オレ勝った。37体だもん。は?」
「知らんわー…」
「…そんなの数えませんよ」
「オレ、なんでも記録すんのがクセなのさ~」

軽い口調でそう返して、ラビは起き上がった。
パッと見、大きな怪我を負ってるような感じはない。

「合わせて確実に70以上か…単純にオレらだけに向けられた襲撃だな。
 おまえらとリナリーが負傷してるのを狙ってか…はたまた、何か別の目的か…」
「!」

ラビの言葉に、アレンの表情が僅かに強張った。
病院に残してきたリナリーとコムイさんの身を案じて、だろう。
ブックマンがいるから心配はない。それに、この襲撃は伯爵からのメッセージだ。
…でも確実に襲撃してきたAKUMAの数が多いんだよな。わたしの為? 嬉しくない贈り物だ。

「…確実に上乗せされた分は、わたしを狙って、だろうなぁ…」
?」
「あ。なんでもない」

思わず呟いた言葉は、幸いにもふたりに届かなかったようだ。
ちょっと自分でも信じられないことだけど、どうやらわたしは伯爵側に狙われているらしい。
そんなことを伝えようものなら、何故狙われているのかというのも説明しないといけない。
…誰が信じるんだ。異世界から来ました、なんて。

「大丈夫かな、病院…痛て!!」
「ダイジョブか?」

起き上がろうとしたアレンが、短い悲鳴を上げた。
それでもヨロヨロと立ち上がったアレンに、槌を地面に突き立てたラビが声を掛ける。

「まだ完治してねんだろ、その左」
「まぁね。僕もラビ達みたいに装備型が良かったな。寄生型なんて不便なだけだよ」

…そうかなぁ。わたしはあんまり変わらないけど。
アレンは無茶し過ぎなんだと思う。まず寄生型じゃなかったらとっくに死んでたよ。

「……病院てあっちの方だよな」
「え…うん、多分」

わたしが起き上がると、ラビは病院の方角をじっと見つめていた。
ふらつきながら近づいてきたアレンが応えると、小さく頷く。
…あ、これ知ってる。嫌な予感。

「…ラビ、ちょっと待っ…」
「ここ握って」
「何?」

アレンは素直に、ラビの槌の柄を握った。
止める間もない。いや、別に止めなくても良いんだけど。

は羽根があるからダイジョブだよな?」
「…うん。むしろ頼まれてもそれは嫌」
「あ、酷い。便利なのに」
「??」

わたし達の会話を、アレンは首を傾げながら聞いている。
そんな彼に、わたしは心の中でエールを送った。
…頑張れ、アレン。空を飛ぶ貴重な機会だよ。多分。

「大槌小槌…――伸!」
「いっ!?」

いきなりグンッと伸びた槌に、アレンの顔色が変わった。
…可哀相に。何の心構えもなしにあれは、はっきり言って罰ゲームの類だよ。

「うわあああああ!? どわあああ!!」
「病院まで伸伸伸ーーーーんっ!!」
「ぎゃぁぁぁぁあぁっ?!」


アレンの悲鳴を残して、2人の姿は明後日の方へ消えていった。

……
………さて、わたしはのんびり後を追いかけましょうかね。

軽く、わたしは大地を蹴る。
ふわりと浮き上がる身体。
ここからなら、一般人の目に触れることはないだろう。
わたしはマイペースに、病院に向かって羽ばたいた。


+++


数時間後。
わたし達は、教団御用達の馬車の中に居た。


わたしの横にはアレンとラビ。向かい側にはリナリーとコムイさん、ブックマンが座っている。
漫画と配置が違うのは、わたしというイレギュラーが居るからだ。

「それじゃあ、任務について話すよ」

そう口を開いたコムイさんは、すぐ苦笑した。
…わたしの横に居るふたりが、ブックマンからのお仕置きで正座させられてるからだ。

「いいかい、ふたりとも?」
「「はい…」」

慣れない正座に、ふたりの顔色はすこぶる悪い。
…馴染みのある日本人のわたしだって、1時間も正座してたら辛い。この苦痛は結構なものだろう。

――先日、元帥のひとりが殺されました」

声を堅くし、コムイさんが室長の顔で告げた。
アレン達が息を呑む気配を感じる。…だけどわたしは、僅かに目を伏せただけだ。
…《物語》としてそれを『知っている』というのは、残酷なことなのかもしれない。
私自身は、そのイエーガー元帥を知らないから、なおのこと。

「殺されたのは、ケビン=イエーガー元帥。
 5人の元帥の中で最も高齢ながら、常に第一線で戦っておられた人だった」
「あのイエーガー元帥が…!?」

そう言えば、リナリーは面識があったんだっけ。
目を瞠るリナリーに、コムイさんは小さく頷いてから、話を進める。

「ベルギーで発見された彼は、協会の十字架に裏向きに吊され、背中に「神狩り」と掘られていた」
「神狩り…!?」
「あ。イノセンスのことだな、コムイ!?」
「そうだよ。元帥は適合者探しを含めて、それぞれに複数のイノセンスを持っている。
 イエーガー元帥は8個、所持していた。…奪われたイノセンスは、元帥の対アクマ武器を含めて9個」
「9…ッ」

9個。決して少ない数ではない。
そのすべてに適合者がいれば、どれほどの戦力になるか。

「瀕死の重傷を負い十字架に吊されてなお…辛うじて生きていた元帥は、息を引き取るまでずっと歌を歌っていた」

告げられた「歌」は、なんとも不気味なもので。
そして、事前にそれを知るわたしは、その意味を、そして伯爵の目的の一端を思い出す。

「センネンコー?」
「伯爵の愛称みたいだよ」
「ほー」
「アレンくん達が遭遇したノアが、そう呼んでたらしい」

…ロード、か。
わたしを《イヴの娘》と呼んだ、ノアの少女。
あと、《聖母(マザー)》とか、《姫》とか。いったい、わたしに何があるって言うんだろう。

「あの…「大事なハート」って…?」

物思いに沈むわたしは、アレンの言葉に現実に引き戻された。
――『ハート』のイノセンス。イノセンスすべての根源。
その持ち主は明確にはなっていないけれど、リナリーである可能性が高い、と言うことを思い出す。

――我々が探し求めてる109個のイノセンスの中に、ひとつ。
 「心臓」とも呼ぶべき核のイノセンスがあるんだよ」

そしてコムイさんは、ソレについて語る。
淡々とした語り口は、コムイさんらしくなかった。
だけど、事が事だ。自分の感情を殺してでも、彼には語る義務がある。

「伯爵が狙っているのはそれだ!」
「そのイノセンスはどこに?」
「わかんない」

即答だった。
思わず、アレンの目が点になる。

「へ?」
「実はぶっちゃけるとサ。
 それがどんなイノセンスで、何を目印にそれだと判別するのかキューブに書いてないんだよ~。
 もしかしたらもう回収してるかもしんないし、誰かが適合者になってるかもしんない」

ぶつぶつと文句を言い続けるコムイさん。…結構ストレス溜まってそうだ。
ひとしきり愚痴った後、コムイさんはどこか憂鬱そうな表情になる。

「ただ、最初の犠牲者となったのは元帥だった」
「…伯爵は、適合者の中で特に力のある者に、『ハート』の可能性を見た…
 ――その可能性が高いんですね、コムイさん。そして、狙われているのが元帥」
「少なくとも、大元帥も僕もそう受け取っているよ。あの伯爵からの伝言をね」

わたしが先回りをして問うと、コムイさんは神妙な表情で頷く。
馬車の中の空気も張り詰めたそれへと、徐々に侵食されてきていた。

「確かに、そんな凄ェイノセンスに適合者がいたら、元帥くらい強いかもな」
「だが、ノアの一族とアクマ、両方に攻められてはさすがに元帥だけでは不利だ。
 ――各地のエクソシストを集結させ、4つに分ける。元帥の護衛が今回の任務だよ」

イエーガー元帥が死に、残る元帥は4人。
そしてどうやら、わたしも『こちら』の護衛部隊に配属されるらしい。

「君達は、クロス元帥の元へ!」

――未だ多くの謎を孕む、アレンの師,クロス=マリアン元帥の護衛部隊に。


+++


駅のホームで汽車を待っている間。
…わたしは、死に掛けていた。


「アレン。おい、アレン。起きろー。汽車が来たぞー」

言葉だけは親切に、ラビがアレンに呼びかける。
…そのアレンの顔が、それはもう悲惨な落書きの餌食になっているわけで。
………さっきから、わたしは笑い過ぎで死にそうだ。

「ラ、ラビ…やめ、やめてやって、ソレ…悲惨過ぎる…ッ」

一応止めてみるけど、こんなに笑ってたら説得力皆無だろう。
当然、ラビは後ろからブックマンに叩かれた。

「何しとるんじゃお前は!」
「こいつ、まーたクロス元帥の夢見てるぜ」
「うーんうーん…師匠の人でなしーーーっ…」

夢見最悪の上に、この落書きか…。
…本当にアンラッキー・ボーイだよね、アレン。

「コラーッ! みんな早く乗って! これ逃すと明日まで汽車無いんだからッ」

ああ、リナリーが一番まともだ。
一行の良心的存在のリナリーに応えて、わたしは男共を置き去りに彼女の後を追う。
…いや、だって。絶対アレンの顔見たら笑う自信があったからさ。
元が良いだけに、かなり悲惨だった。可哀相に。笑ってゴメンナサイ、と心の中で謝っておこう。












「さて。まずはわかっている情報をまとめよう」

バッと、ブックマンが世界地図を広げた。
パラレルワールドの割に、世界地図はわたしの世界とほとんど変わらない。
…ついでに言うと。どこがどこの国か、なんてわたしは覚えていなかった。情けない。

「なんだ、もう取っちゃったのかよ。面白い顔だったのに」
「ホントやめてください」
「しゃべるな、そこ」

小声で言い合うラビとアレンに、ブックマンの叱責が飛ぶ。
命のやりとりを除けば、ノリは高校生活っぽいよなぁ、と。
なんだか可笑しくなって、わたしは笑った。同世代が集まれば、自然とこういう形になる。

さしずめ、アレンは転校生でラビはクラスのムードメーカー。
リナリーは委員長で、ブックマンは担任教師。あれ? じゃあわたしはなんだろう?

「今、私達はドイツを東に進んでいる。ティムキャンピーの様子はどうかな?」
「ずっと東の方を見てるわ」

わたしがひとり、お馬鹿な空想に思考を飛ばしている横で、会議は進行していく。
ちらりと、わたしはティムキャンピーを見上げる。じっと動きを止めている姿が、なんだか可愛い。

「距離がかなり離れていると、漠然とした方向しかわかんないらしいから…
 師匠はまだ全然遠くにいるってことですかね」
「…あ、そ、そうだね、多分ね」

思わず目が合ってしまったので、適当な相槌を打った。
…なんだろう。ラビにからかわれてからずっと、まともにアレンと会話出来ない。

「一体どこまで行ってるのかなぁ。クロス元帥って経費を教団で落とさないから、領収証も残らないのよね」
「へ? じゃあ生活費とかどうしてんの? 自腹? 金持ち~」
「主に借金です」

○×ゲームで使うようなプラカードを取り出し、アレンは即答した。
思わず場の空気が硬直したけど、アレンは気づいていない。

「師匠って色んなトコで愛人や知人にツケで生活してましたよ。
 僕、入団するまで領収書きれること知らなかった。ホントにお金無い時は、僕がギャンブルで稼いでました」
「「「「(そんなことしてたんだ…)」」」」
「え? 何? 何??」

ようやく、場の妙な空気に気づいたのか、アレンはしきりに首を傾げている。
…誰だって、アレンがギャンブルなんて驚くよ。知ってても本人の口から聞くと、なんか衝撃的。

「ところでアレン、左目はまだ開かぬか?」

ブックマンの静かな問いに、思わず全員が彼に視線を向けた。
視界の隅で、リナリーの表情が曇るのを、わたしは発見する。

「おぬしには早く眼を治して、周囲の見張りをしてもらいたい。
 他からの連絡によると、アクマ共が我々の足留めにかかってくるらしいのでな」

その言葉に、わたしは神田のことを思い出していた。
…そう言えば、無線で一度連絡しようとしてたのに、忘れてた。
今任務中なら、多分不機嫌だろうなぁ。やめておいた方が良いだろうか。

「元帥の元へ辿り着くまでは、汽車での移動が長くなる。
 民間人を巻き添えにしない為にも、迅速な判断が出来るその左目は重要だ」
「…はい…」

どこか覇気のないアレンの返事。リナリーの曇った表情。重い空気。
それと、厳しい表情のブックマンとを交互に見て、わたしはラビの服の裾を引っ張った。

「ねー、ラビ。おじーちゃん相変わらずおカタイね?」
「そうなんさー。いい歳なんだから、もうちっと柔軟な物腰を」
「このたわけ共が! 緊張感が無さ過ぎだ!!」

怒られた。でも、これもある意味計算の内だ。
わたしとラビは、打ち合わせでもしていたかのように騒ぎ出す。

「きゃー、怒ったー!」
「逃げろー! ジジイの蹴りが飛んで来るぞー!」
「もう、ラビもも! あんまりふざけ過ぎると、ブックマンに失礼よ?」

止めに入るリナリーの表情に、一時とは言え笑顔が戻る。
うんうん、やっぱ重い空気はいけないよ。気が滅入るもの。

「…ッ!」

不意に、黙っていたアレンが、わたしの名前を呼んだ。
呼んだというより、怒鳴った。あまりの剣幕に、わたしは思わず肩を竦める。

「え? な、何、アレン?」
「…ちょっと話があります。来て下さい」
「こ、ここじゃダメなの?」

なんとなく、気まずいから。ふたりになりたくないんだけど。
…結果的に避けてたことが後ろめたくもあったし。

「ダメです。さぁ、行きましょう」
「や、で、でも…ッ」
「デモもストもありません」

妙に強い口調で言い放って、アレンはわたしの手を掴んだ。
反射的に立ち上がってしまい、わたしは自分の行動に頭を抱えたくなった。
…付いて行くしかなくなったじゃないか。わたしの馬鹿…。

半ば引きずられるようにしながら、わたしはその場から連れ出される。
…背中に感じる三人と一体の視線が、痛い。






噛み合わない、ふたりの歯車。



To be continued?

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