リナリーの病室の前。
仲良く締め出されているアレンとラビがいた。
「…何やってんの」
一応、そう声を掛けてみた。
どういう経緯で誰に締め出されたかは、『知っている』が。
「ジジイに締め出されたさ」
「だろうね…ふたりともうるさそうだし」
わたしが笑うと、ドアの横にいた探索部隊の人が吹き出した。
…うわー、笑われたー。格好悪い。
「「…ちょっと散歩して来ます…」」
「ハイ、気を付けて行ってらっしゃい」
恥ずかしかったのか、ふたりはそのまま、早足で立ち去って行った。
確かこの後、ふたりはAKUMAに襲われるんだったな、と。
思い出しはしたが、とりあえずこっちの用事が先だ。
わたしはたった今、アレンとラビが締め出された部屋のドアノブを回した。
「すみませーん、コムイさーん! ソルトレージュが壊れてるんで直してくださーーーーいっ」
思いっきり無遠慮にドアを開けたわたしに、ふたりは盛大なため息を吐いた。
…この後、わたしも締め出されたのは言うまでもない。
「…で、締め出し食らった者同士、仲良くしようと思って出てきたら、アクマと交戦中でした、っと!」
「そのとーりッ! もう最悪なタイミングッ」
槌を振るうラビの横で、わたしは盾で攻撃をいなしながら怒鳴った。
ここで起こる戦闘を『知っていた』というのに、うっかり出てきてしまった。
おかげでレベル1AKUMAの群に特攻をかけた状態だ。
攻撃系のイノセンスに慣れていないわたしは、ほぼ逃げ回っている。
「っ! おまえ、攻撃手段手に入れたんだろっ!
攻撃しろーッ」
「無理! こんな混戦状態で使うのきついんだけどッ」
ぎゃいぎゃいと言い合いながら、わたしはそれでも飛び回りながらAKUMAを壊していく。
と言っても、せいぜいラビが討ち洩らした奴を片付けてる程度だけど。
「うわ、新手だ」
嫌そうにラビが言って、ちらりと上を見た。
つられるようにそっちを見たわたしは、状況を忘れて硬直する。
…パペット付けた手にバットを握ったマッチョなAKUMAが居る。
「…ッ…いやーっ! あのアクマすっごいヤバイ!
何がヤバイってあの姿がキモイぃぃぃっ!
なにあれ、変態か! 変態か!?」
「ちょ、! 抱きつくなら後に…ッ」
「ラビっ! ラビーっ! あれ怖い! あれホントに怖い!!」
「わかった、わかったから落ち着け! おまえはそれでもエクソシストかーっ」
「怖いもんは怖いんだよ! 馬鹿ラビーっ!」
「え? オレ? オレが悪いんか今の!?」
騒ぐわたしを首にぶら下げたまま、ラビが大きく槌を振るう。
…建物ごと壊れた気がしたんだけど、うん、見なかったことにした。
「…なー、」
「ん?」
「おまえさ、オレに引っ付いてないでアレンを助けてやれよ。
あいつ今、左目使えなくて反応が鈍いんさ。パートナーなんだろ?」
「……知らない」
「なに、喧嘩中? あんま年下苛めちゃダメだぞー」
「苛められてるのわたしだよ!!」
みんなあの魔王に騙され過ぎだよ! 可愛い顔してても怖いんだぞ!!
そりゃ、わたしもからかうことはあるけど。確実に倍になって返ってくる、最近は。
そんなわたしの叫びをどう勘違いしたのか、ラビはしきりに頷いている。
「…そうか、そうか。もようやく女になったか。
それは親友として見過ごせないさ。あいつ、カワイイ顔して結構、」
「………くだらない冗談を飛ばす体力があるなら、今すぐあのアクマの群の中に捨てるわよ」
「ゴメンナサイ。やだなー、がどんどんユウに似ていくさー…」
それはそれでショックだ。わたしはあんなに短気じゃない。
…どうせなら、リナリーの影響でも受けたいもんだよ。あんな風に可愛い女の子になりたいね。
「それは置いておくにしても。喧嘩中だからって、助けてやらんと可哀相だろ?」
「…良いのよ、アレンは」
「ん?」
「――アレンはわたしの助けが必要なほど、弱くない」
「……」
言い切ったわたしの声は、自分でも驚くほど覇気がなかった。
ラビはそれをどう受け止めたのか、それっきりその話題に触れない。
そんな彼の態度は淡白なのだろうけれど、今のわたしにはありがたかった。
.
.
.
.
数時間後。
わたし達は、瓦礫の上でぐったりと寝そべっていた。
…まったく、病み上がりの人間になんてことさせるんだ。
「何体壊った?」
この状況で聞くのがそれか、と。
覚えのあるラビの台詞に、思わず苦笑する。素直に応えるアレンにも。
「30…くらい」
「あ、オレ勝った。37体だもん。は?」
「知らんわー…」
「…そんなの数えませんよ」
「オレ、なんでも記録すんのがクセなのさ~」
軽い口調でそう返して、ラビは起き上がった。
パッと見、大きな怪我を負ってるような感じはない。
「合わせて確実に70以上か…単純にオレらだけに向けられた襲撃だな。
おまえらとリナリーが負傷してるのを狙ってか…はたまた、何か別の目的か…」
「!」
ラビの言葉に、アレンの表情が僅かに強張った。
病院に残してきたリナリーとコムイさんの身を案じて、だろう。
ブックマンがいるから心配はない。それに、この襲撃は伯爵からのメッセージだ。
…でも確実に襲撃してきたAKUMAの数が多いんだよな。わたしの為?
嬉しくない贈り物だ。
「…確実に上乗せされた分は、わたしを狙って、だろうなぁ…」
「?」
「あ。なんでもない」
思わず呟いた言葉は、幸いにもふたりに届かなかったようだ。
ちょっと自分でも信じられないことだけど、どうやらわたしは伯爵側に狙われているらしい。
そんなことを伝えようものなら、何故狙われているのかというのも説明しないといけない。
…誰が信じるんだ。異世界から来ました、なんて。
「大丈夫かな、病院…痛て!!」
「ダイジョブか?」
起き上がろうとしたアレンが、短い悲鳴を上げた。
それでもヨロヨロと立ち上がったアレンに、槌を地面に突き立てたラビが声を掛ける。
「まだ完治してねんだろ、その左」
「まぁね。僕もラビ達みたいに装備型が良かったな。寄生型なんて不便なだけだよ」
…そうかなぁ。わたしはあんまり変わらないけど。
アレンは無茶し過ぎなんだと思う。まず寄生型じゃなかったらとっくに死んでたよ。
「……病院てあっちの方だよな」
「え…うん、多分」
わたしが起き上がると、ラビは病院の方角をじっと見つめていた。
ふらつきながら近づいてきたアレンが応えると、小さく頷く。
…あ、これ知ってる。嫌な予感。
「…ラビ、ちょっと待っ…」
「ここ握って」
「何?」
アレンは素直に、ラビの槌の柄を握った。
止める間もない。いや、別に止めなくても良いんだけど。
「は羽根があるからダイジョブだよな?」
「…うん。むしろ頼まれてもそれは嫌」
「あ、酷い。便利なのに」
「??」
わたし達の会話を、アレンは首を傾げながら聞いている。
そんな彼に、わたしは心の中でエールを送った。
…頑張れ、アレン。空を飛ぶ貴重な機会だよ。多分。
「大槌小槌…――伸!」
「いっ!?」
いきなりグンッと伸びた槌に、アレンの顔色が変わった。
…可哀相に。何の心構えもなしにあれは、はっきり言って罰ゲームの類だよ。
「うわあああああ!? どわあああ!!」
「病院まで伸伸伸ーーーーんっ!!」
「ぎゃぁぁぁぁあぁっ?!」
アレンの悲鳴を残して、2人の姿は明後日の方へ消えていった。
…
……
………さて、わたしはのんびり後を追いかけましょうかね。
軽く、わたしは大地を蹴る。
ふわりと浮き上がる身体。
ここからなら、一般人の目に触れることはないだろう。
わたしはマイペースに、病院に向かって羽ばたいた。
+++
数時間後。
わたし達は、教団御用達の馬車の中に居た。
わたしの横にはアレンとラビ。向かい側にはリナリーとコムイさん、ブックマンが座っている。
漫画と配置が違うのは、わたしというイレギュラーが居るからだ。
「それじゃあ、任務について話すよ」
そう口を開いたコムイさんは、すぐ苦笑した。
…わたしの横に居るふたりが、ブックマンからのお仕置きで正座させられてるからだ。
「いいかい、ふたりとも?」
「「はい…」」
慣れない正座に、ふたりの顔色はすこぶる悪い。
…馴染みのある日本人のわたしだって、1時間も正座してたら辛い。この苦痛は結構なものだろう。
「――先日、元帥のひとりが殺されました」
声を堅くし、コムイさんが室長の顔で告げた。
アレン達が息を呑む気配を感じる。…だけどわたしは、僅かに目を伏せただけだ。
…《物語》としてそれを『知っている』というのは、残酷なことなのかもしれない。
私自身は、そのイエーガー元帥を知らないから、なおのこと。
「殺されたのは、ケビン=イエーガー元帥。
5人の元帥の中で最も高齢ながら、常に第一線で戦っておられた人だった」
「あのイエーガー元帥が…!?」
そう言えば、リナリーは面識があったんだっけ。
目を瞠るリナリーに、コムイさんは小さく頷いてから、話を進める。
「ベルギーで発見された彼は、協会の十字架に裏向きに吊され、背中に「神狩り」と掘られていた」
「神狩り…!?」
「あ。イノセンスのことだな、コムイ!?」
「そうだよ。元帥は適合者探しを含めて、それぞれに複数のイノセンスを持っている。
イエーガー元帥は8個、所持していた。…奪われたイノセンスは、元帥の対アクマ武器を含めて9個」
「9…ッ」
9個。決して少ない数ではない。
そのすべてに適合者がいれば、どれほどの戦力になるか。
「瀕死の重傷を負い十字架に吊されてなお…辛うじて生きていた元帥は、息を引き取るまでずっと歌を歌っていた」
告げられた「歌」は、なんとも不気味なもので。
そして、事前にそれを知るわたしは、その意味を、そして伯爵の目的の一端を思い出す。
「センネンコー?」
「伯爵の愛称みたいだよ」
「ほー」
「アレンくん達が遭遇したノアが、そう呼んでたらしい」
…ロード、か。
わたしを《イヴの娘》と呼んだ、ノアの少女。
あと、《聖母(マザー)》とか、《姫》とか。いったい、わたしに何があるって言うんだろう。
「あの…「大事なハート」って…?」
物思いに沈むわたしは、アレンの言葉に現実に引き戻された。
――『ハート』のイノセンス。イノセンスすべての根源。
その持ち主は明確にはなっていないけれど、リナリーである可能性が高い、と言うことを思い出す。
「――我々が探し求めてる109個のイノセンスの中に、ひとつ。
「心臓」とも呼ぶべき核のイノセンスがあるんだよ」
そしてコムイさんは、ソレについて語る。
淡々とした語り口は、コムイさんらしくなかった。
だけど、事が事だ。自分の感情を殺してでも、彼には語る義務がある。
「伯爵が狙っているのはそれだ!」
「そのイノセンスはどこに?」
「わかんない」
即答だった。
思わず、アレンの目が点になる。
「へ?」
「実はぶっちゃけるとサ。
それがどんなイノセンスで、何を目印にそれだと判別するのかキューブに書いてないんだよ~。
もしかしたらもう回収してるかもしんないし、誰かが適合者になってるかもしんない」
ぶつぶつと文句を言い続けるコムイさん。…結構ストレス溜まってそうだ。
ひとしきり愚痴った後、コムイさんはどこか憂鬱そうな表情になる。
「ただ、最初の犠牲者となったのは元帥だった」
「…伯爵は、適合者の中で特に力のある者に、『ハート』の可能性を見た…
――その可能性が高いんですね、コムイさん。そして、狙われているのが元帥」
「少なくとも、大元帥も僕もそう受け取っているよ。あの伯爵からの伝言をね」
わたしが先回りをして問うと、コムイさんは神妙な表情で頷く。
馬車の中の空気も張り詰めたそれへと、徐々に侵食されてきていた。
「確かに、そんな凄ェイノセンスに適合者がいたら、元帥くらい強いかもな」
「だが、ノアの一族とアクマ、両方に攻められてはさすがに元帥だけでは不利だ。
――各地のエクソシストを集結させ、4つに分ける。元帥の護衛が今回の任務だよ」
イエーガー元帥が死に、残る元帥は4人。
そしてどうやら、わたしも『こちら』の護衛部隊に配属されるらしい。
「君達は、クロス元帥の元へ!」
――未だ多くの謎を孕む、アレンの師,クロス=マリアン元帥の護衛部隊に。
+++
駅のホームで汽車を待っている間。
…わたしは、死に掛けていた。
「アレン。おい、アレン。起きろー。汽車が来たぞー」
言葉だけは親切に、ラビがアレンに呼びかける。
…そのアレンの顔が、それはもう悲惨な落書きの餌食になっているわけで。
………さっきから、わたしは笑い過ぎで死にそうだ。
「ラ、ラビ…やめ、やめてやって、ソレ…悲惨過ぎる…ッ」
一応止めてみるけど、こんなに笑ってたら説得力皆無だろう。
当然、ラビは後ろからブックマンに叩かれた。
「何しとるんじゃお前は!」
「こいつ、まーたクロス元帥の夢見てるぜ」
「うーんうーん…師匠の人でなしーーーっ…」
夢見最悪の上に、この落書きか…。
…本当にアンラッキー・ボーイだよね、アレン。
「コラーッ! みんな早く乗って! これ逃すと明日まで汽車無いんだからッ」
ああ、リナリーが一番まともだ。
一行の良心的存在のリナリーに応えて、わたしは男共を置き去りに彼女の後を追う。
…いや、だって。絶対アレンの顔見たら笑う自信があったからさ。
元が良いだけに、かなり悲惨だった。可哀相に。笑ってゴメンナサイ、と心の中で謝っておこう。
.
.
.
.
「さて。まずはわかっている情報をまとめよう」
バッと、ブックマンが世界地図を広げた。
パラレルワールドの割に、世界地図はわたしの世界とほとんど変わらない。
…ついでに言うと。どこがどこの国か、なんてわたしは覚えていなかった。情けない。
「なんだ、もう取っちゃったのかよ。面白い顔だったのに」
「ホントやめてください」
「しゃべるな、そこ」
小声で言い合うラビとアレンに、ブックマンの叱責が飛ぶ。
命のやりとりを除けば、ノリは高校生活っぽいよなぁ、と。
なんだか可笑しくなって、わたしは笑った。同世代が集まれば、自然とこういう形になる。
さしずめ、アレンは転校生でラビはクラスのムードメーカー。
リナリーは委員長で、ブックマンは担任教師。あれ?
じゃあわたしはなんだろう?
「今、私達はドイツを東に進んでいる。ティムキャンピーの様子はどうかな?」
「ずっと東の方を見てるわ」
わたしがひとり、お馬鹿な空想に思考を飛ばしている横で、会議は進行していく。
ちらりと、わたしはティムキャンピーを見上げる。じっと動きを止めている姿が、なんだか可愛い。
「距離がかなり離れていると、漠然とした方向しかわかんないらしいから…
師匠はまだ全然遠くにいるってことですかね」
「…あ、そ、そうだね、多分ね」
思わず目が合ってしまったので、適当な相槌を打った。
…なんだろう。ラビにからかわれてからずっと、まともにアレンと会話出来ない。
「一体どこまで行ってるのかなぁ。クロス元帥って経費を教団で落とさないから、領収証も残らないのよね」
「へ? じゃあ生活費とかどうしてんの? 自腹? 金持ち~」
「主に借金です」
○×ゲームで使うようなプラカードを取り出し、アレンは即答した。
思わず場の空気が硬直したけど、アレンは気づいていない。
「師匠って色んなトコで愛人や知人にツケで生活してましたよ。
僕、入団するまで領収書きれること知らなかった。ホントにお金無い時は、僕がギャンブルで稼いでました」
「「「「(そんなことしてたんだ…)」」」」
「え? 何? 何??」
ようやく、場の妙な空気に気づいたのか、アレンはしきりに首を傾げている。
…誰だって、アレンがギャンブルなんて驚くよ。知ってても本人の口から聞くと、なんか衝撃的。
「ところでアレン、左目はまだ開かぬか?」
ブックマンの静かな問いに、思わず全員が彼に視線を向けた。
視界の隅で、リナリーの表情が曇るのを、わたしは発見する。
「おぬしには早く眼を治して、周囲の見張りをしてもらいたい。
他からの連絡によると、アクマ共が我々の足留めにかかってくるらしいのでな」
その言葉に、わたしは神田のことを思い出していた。
…そう言えば、無線で一度連絡しようとしてたのに、忘れてた。
今任務中なら、多分不機嫌だろうなぁ。やめておいた方が良いだろうか。
「元帥の元へ辿り着くまでは、汽車での移動が長くなる。
民間人を巻き添えにしない為にも、迅速な判断が出来るその左目は重要だ」
「…はい…」
どこか覇気のないアレンの返事。リナリーの曇った表情。重い空気。
それと、厳しい表情のブックマンとを交互に見て、わたしはラビの服の裾を引っ張った。
「ねー、ラビ。おじーちゃん相変わらずおカタイね?」
「そうなんさー。いい歳なんだから、もうちっと柔軟な物腰を」
「このたわけ共が! 緊張感が無さ過ぎだ!!」
怒られた。でも、これもある意味計算の内だ。
わたしとラビは、打ち合わせでもしていたかのように騒ぎ出す。
「きゃー、怒ったー!」
「逃げろー! ジジイの蹴りが飛んで来るぞー!」
「もう、ラビもも! あんまりふざけ過ぎると、ブックマンに失礼よ?」
止めに入るリナリーの表情に、一時とは言え笑顔が戻る。
うんうん、やっぱ重い空気はいけないよ。気が滅入るもの。
「…ッ!」
不意に、黙っていたアレンが、わたしの名前を呼んだ。
呼んだというより、怒鳴った。あまりの剣幕に、わたしは思わず肩を竦める。
「え? な、何、アレン?」
「…ちょっと話があります。来て下さい」
「こ、ここじゃダメなの?」
なんとなく、気まずいから。ふたりになりたくないんだけど。
…結果的に避けてたことが後ろめたくもあったし。
「ダメです。さぁ、行きましょう」
「や、で、でも…ッ」
「デモもストもありません」
妙に強い口調で言い放って、アレンはわたしの手を掴んだ。
反射的に立ち上がってしまい、わたしは自分の行動に頭を抱えたくなった。
…付いて行くしかなくなったじゃないか。わたしの馬鹿…。
半ば引きずられるようにしながら、わたしはその場から連れ出される。
…背中に感じる三人と一体の視線が、痛い。
噛み合わない、ふたりの歯車。
To be continued?
気に入っていただけたら、ぽちっと押してあげてください。コメントは入れなくてもOKです。