――人間って、追い詰められた瞬間に力を発揮するものなんだな、と。

どこか他人事のように思いながら、わたしは笑った。
AKUMAは哀しい。
だから、わたしが壊してあげよう。跡形もなく。

――だけどわたしは優しくないから、少し痛くても我慢してね。

――切、り、裂、け…《時空斬盾》…!」

声にならない声と同時に、背の羽根が動く。
――わたしのイノセンスの刃が、イーリィの身体を貫いた。



Intermission02 マリオネットの悲劇 ----- File04 リリム・ナイトメア




「けほっ、けほっ…まさか首締められるとは思わなかったわ…」

首をさすりながら、わたしは酸欠になりかけたせいで揺らぐ視界を、なんとかやり過ごす。
目の前には、腹に大穴開けた、少女の姿をした『モノ』が転がっている。
その目は鋭くわたしを睨め上げ、可憐な少女の面影は、もはや無い。

――ボディをコンバートしないの、アクマさん?」
「……」
「それとも、その姿はお気に入り?」
「…いーりぃノ姿…ヲ、傷ツケタ…ナ」

ゆらりと、蹲っていたイーリィが起き上がった。
…腹に穴開けて立ち上がるって、凄いホラーだな…
…うん、現実逃避ですよ。結構ピンチだよね、わたし。

――殺ス。えくそしすと!」
「ッ!!」

突然、イーリィの目がカッと見開かれた。
その色は――血のような、赤。

――歯車の音が、聞こえた。

少女の姿をした『それ』が、吼える。
視えない。だけど、殺気に混じる何かを感じた。――来る。

「ちッ――転換! 《天蓋黒盾》!!」

わたしは、腕に纏った刃を盾に転換する。
盾に直にぶつかってくる衝撃。…さすがに、重い。

「く…ッ」

ビリビリと腕が痺れる。
…まずい。わたしひとりじゃ、レベル2は倒せない。
自分が弱いことは知ってる。でなければ、わたしは多分、ここまで生き残っていない。
やめときゃ良かった。真っ向勝負なんてわたしには向いてない。

「…盾と刃と、両方使えれば…ッ」

だけどそんなこと、出来ないんだから言うだけ無駄だ。
突破口が見出せない。だけど、こんなところでやられて堪るもんか。

じり、と脚に力を込める。
チャンスは一度。後ろに飛べばやられる。向かうのは、真上。
…上手くいくかなんてわからない。これは、賭けだ。


――《十字架ノ杭(クロス・バリング)》!!」
「ッ!?」


地を蹴る直前、響いた声と放たれた光。
光に串刺しにされたイーリィ――否、AKUMAは、破壊される。
信じられない気分で、わたしは振り返った。

「アレン!?」
!」

左手を銃器型の武器に転換したアレンが、駆け寄って来る。
わたしも同様に駆け寄ると、いきなりがしっと肩を掴まれた。


……
………いや、せめて抱き締めるとか、そういう感動的なことしてくれませんかね。
…抱き締められても困るけど。わたしのか弱い心臓が。

「…本物ですか?」
「なんだそれ。ニセモノなんて居て堪るか」
「…ああ、ですね。ものすごく」
「なんだろう、馬鹿にされたような気がします!」

安堵したような呼吸の合間に、半分呆れが含まれているのを感じた。
なんだよ、助けに来てくれてちょっと嬉しかったのに。気分台無しだ。

「…もしかして、あのアクマの攻撃を受けたの?」
「…もですか?」
「「………」」

思わず、わたし達は顔を合わせたまま、黙り込んだ。
…多分。多分だけど。
あのAKUMAの攻撃は精神的な攻撃で、見せられたアレは…
願望とかイメージとか、そういうのを具現化したものなんだと、思う。

…『魔女の棲む村』で出てきた、ソフィアというAKUMAと似たような能力だろう。
そう考えると、わたしの『望み』って痛々しいというか、夢見過ぎな感じがするけど。
……………で、アレンの方にわたしが出てくるってどういうことさ。

「…あんたわたしに何をしたーーーッ!?」
「何言い掛かりつけてんですか! だいたいアレ、現実じゃないでしょう!?」
「現実じゃなきゃ何しても良いわけなーい! さあ吐け、今すぐ吐けーー!」
「痛いですよ、引っ張らないでください!」

髪の毛を引っ張るわたしを手で押しやって、アレンはため息を吐き出した。
…頭抱えながら。不機嫌そうに。

「何がどうしたらああなるのか、自分が悲しいですよ僕は」
「それはどういう意味なのかな! なんで悲しいとか言いながら不機嫌そうなのかな!!」

本当にどんなモノを見たんだこいつは!
怒鳴るわたしを、アレンはどこか胡乱げに見る。

「…だいたい、僕のことばっかり言いますけどね。はどうなんですか」
「………へ?」

訊かれて、思わずわたしは硬直した。
…どうって。どうって言われても。
……………いや、待て。本人に言えるわけないよ、恥ずかしいよ。

も、同じ攻撃を受けたんでしょう?」
「…ええと」
「何を見たんですか?」
「…あー…」

ぐるりと視線を巡らせてから、わたしはぽんっと手を打った。

「ところでリナリーとラビは?」
「あからさまに話逸らさないでくださいよ」

一応突っ込まれたけれど、アレンもこの話題は続けたくなかったらしい。
すぐに表情を引き締めて、わたしの質問に答えた。

「…リナリーとラビも、こっちへ向かってます。
 別件を確認してから来るので、僕が先に着いたんですよ」
「別件?」
「気になることがあって…」

言いながら、アレンはハッと表情を強張らせた。
――左眼が、AKUMAを察して反応している。

「ッ!!」
「まだ他にもアクマが…!?」

アレンと背中合わせに立ち、わたしは周囲を見回した。
妙な空気は感じる。だけど、明確なAKUMAの姿は見当たらない。

「…違う…」
「え?」
「違う、他のアクマじゃない」

呆然と呟かれた言葉に、わたしは目を瞠る。
――『他のアクマ』じゃ、ない?

。多分、それぞれ攻撃を仕掛けてきたアクマは、本体じゃない」
「本体じゃない…?」
「『幻惑の香』…あの甘ったるい香りをきっかけにした、アクマの能力…
 あの精神攻撃だけだと思ってたんですけど、攻撃者自体が『幻影』なんですよ」

攻撃者自体が、幻影?
自分の首に手を当てる。…あの力は、幻?

「壊しても気配が消えないのは、あのアクマが本体ではなく幻だから…
 幻の姿を操って、僕達に攻撃してきているアクマの本体が、どこかにあるはずです」
「うそぉ!? でも、だって、強かったよ!?」
「恐らくは、本体がそう見せているんですよ。本体が壊れない限りは壊れないんだから、強くて当然です」

では、何か。
耐久度が設定された、人形のようなもの?
耐久度ギリギリまでは、どんな攻撃にも耐える――使い捨ての、隠れ蓑か。

「…能力を写した、人形ってこと…?」
「そうですね…妥当な表現だと思います、それ」
「気配がいくつにも分かれていたから、アレンにも感知し切れなかったんだ…」
「恐らくは。今だって、あっちにもこっちにも気配がするんですよ。――同じアクマの、ね」

重く呟かれた言葉に、ぞっとした。
姿の見えない相手が、一番怖いんだ。対処のしようがないから。

「…問題は、本体がどこにあるか、です。
 こんな巧妙に姿を隠してまで、この国に執着するなんて…もしかしたら、イノセンスが…?」
「イノセンス…」

呟いて、ハッとわたしは目を瞠った。
――これは直感だ。根拠なんかない。
だけど、まさか。…もしかしたら。

――《黒曜》ッ」
「あっ。!?」

地を蹴って、わたしは飛ぶ。
目指す先にあるのは、樹齢300年の神木。

そう。
ずっと、この木が気になっていた。

近づき、木の幹に触れる。
流れ込んでくる、「何か」。
ああ、この感覚は――間違いない。

――やっぱり、この木…!
 アレンッ! この木…この木の中にイノセンスがあるッ」

わたしが叫んだ、瞬間だった。

――ソレハ、渡サナイ!』

イーリィの皮を被ったAKUMAの、あの独特の声が聞こえた。
横殴りの風が、わたしに叩きつけられる。
衝撃に呼吸が止まって、わたしはそのまま――落ちた。

――ッ!」
「っとぉ。危ねェさ、

咄嗟にイノセンスも発動できなかったわたしは、誰かに引っ張られて落下を止めた。
聞き慣れた口調に顔を上げれば、見知った顔。
伸ばした槌を片手に、わたしを抱えているのはラビだ。

「ラビ!」
「よっ。間に合って良かったさー」

そう言ってラビは笑ったけど、顔色から見るに、間一髪だったらしい。
…間に合わなかったら、と考えるとぞっとする。
わたしは受身なんて取れないだろうし、まず間違いなく、地面に叩きつけられて死んでいただろう。

、飛べるか」
「う、うん」
「じゃ、離すぞ。あっち、アクマが居るんだろ。オレも行ってくるさ」

ラビが示した方向で、光が放たれる。
遅れて続く、交戦の音。
――アレンが、戦っている。あのAKUMAと。

「…お願い」
「任せとけ」

わたしを木の根本に下ろして、ラビはAKUMAと交戦中のアレンの元へ向かう。
あっちは、ふたりに任せよう。問題はこの木――イノセンスだ。

!」
「あ、リナリー!」

良いタイミングだ。
飛ぶように空を駆け抜けてきたリナリーに、わたしは目の前の大樹を示した。
もう、説明している暇も惜しい。

「リナリー、この木の中にイノセンスがあるの!」
「木の中…!?」

困惑気味に反芻して、だけどリナリーは、頷いてくれた。
そしてそのまま、地を蹴って上空へ飛び上がる。

――わかった、私がやるわ。、離れてて!」

言われるままに、わたしは木から距離を取る。
リナリーの《黒い靴》が、上空から鋼鉄の破壊力を持って墜ちた。

轟音を立てて、神木は無惨に引き裂かれた。
その中から飛び出してきた光。――淡い、緑色の。

「…イノ、センス…」

わたしは、それに手を伸ばす。
それとほぼ同時に――背後で断末魔の悲鳴が、響いた。

その瞬間、わたしの手に収まったイノセンスが、脈動を始める。
呆然と手の中を見下ろすわたしの前で、イノセンスに周囲の景色が吸収され始めた。
それは『巻き戻しの街』での、ミランダさんのイノセンスが時間を吸っていた、あの光景に近い。

「…世界が…崩れる…」

無意識に呟いたわたしは、甘い香りに顔を上げた。
引き裂かれた大樹から散った花びらが、イノセンスを握るわたしを、まるで埋め尽くすように降り注ぐ。

「…建物が…」
「まさか…全部、幻だったのか…!?」

その声に周囲を見回せば、あの豪奢な建物は、朽ちた廃墟と化していた。
――視線を向けた先にあったのは、随分と古い赤黒い血痕。風化しかけた、衣服の残骸。

「…もうずっと前に…この国の人達は…アクマに殺されていたんだ…」

イノセンスが、教えてくれる。
愛する者を失い、耐え切れずにそのひとをAKUMAにしてしまった、幼い女帝。
殺人衝動を抑え切れずに、奪い、殺し、進化していった、蘇った少女。
――誰ひとりとして存在しなくなった、この小さな国で。…嘆き、悲しむAKUMA。

AKUMAとなりながらも、願ったのだろう。
愛する者が生きた時間を。――兵器となった自らが壊した、その《世界》を。

「…願ったのは、あのアクマ…イーリィ…ううん、ティエン。
 自分をアクマにしたイーリィの…生きていた世界を、願ったんだ…」
「そんな…イノセンスが、アクマの望みを叶えるなんて…」
「…それは、多分、違う」

わたしは、ゆっくりと頭を振った。
イノセンスが叶えたのは、ヒトとして願った彼女の意思。
そして、きっと――

「これは、イノセンスの願いでもあったんだよ――

永い時間を、この国と共に存在し続けたイノセンス。
適合者を持たず、何百年も、この場所に在り続けた存在――

「…お疲れさま。もう、休んで良いよ…」

そっとイノセンスを胸に抱き、わたしは呟いた。
――無意識に零れた涙は多分、泣くことの出来ないイノセンスの、涙だ。


+++


その後。
わたし達はイノセンスを持って、ブックマン達のもとへ戻った。
その日は疲れ切って、死んだようにわたし達は眠った。

翌日、わたしが少し遅めに目が覚めると、既に本部と連絡を取った後で。
イノセンスに嘆きに引きずられていたわたしは、ぼんやりとその話を聞いていた。

「…少しね、ブックマンに聞いたんだけど」
「うん…」

リナリーの肩に頭を預けながら、わたしは小さく頷く。
彼女の声は柔らかくて、ざわめく心が落ち着きを取り戻す。

「…青嵐って国ね。今の皇帝はシャオレイって言うらしいの」
「うん…」
「代替わりしたのは、もう30年も前なんですって…」
「…そっか…」

その言葉を、わたしだけじゃなく、アレン達も静かに聞いていた。
女誠国――30年も前に、人知れず滅びた小さな国。
閉鎖的なその国の最期を、今日まで誰も気づくことももなく…消えた《世界》。

「…30年前から時を止めた、幻の国…か…」

呟いて、わたしは身を起こした。
そして、ゆるりとみんなを見回して、わざと明るく笑って見せる。

「…ふたりとも、女装した意味なかったね!」
「誰がさせたんですか、誰が!」
「悪ノリしてた奴が言う台詞じゃないさ!」
「あははー、わたしは面白いもんが見られたから全然不満なしー!」
って…本当に…」
「…ああ。馬鹿さ」
「馬鹿×2に言われたくないねぇ」

そう言って笑い飛ばして、陰鬱な空気を緩和させる。
それはみんな、わかってくれているんだろう。
――悲劇を嘆き、悲しむのは一時だけで良い。わたし達は立ち止まれないのだから。

「事後処理には、別のエクソシストが来てくれるそうよ」
「へぇ? 元帥の護衛に全戦力集中させてんのに、思い切ったサービスだな」
「それだけ、今回のことを重く見てるのかなぁ」

小さいとは言え、国一個が丸々滅ぼされたんだし。
そう考えると、とんでもない事件に関わったものだ。…女装させて楽しんでる場合じゃなかったよ。

――たまたまだよ、
「え…」

急に耳に届いた第三者の声に、わたし達は振り返った。
視線の先――部屋のドアの前に立っていたのは、凛とした佇まいの女性。
その顔に、確かな見覚えがあった。

「「「サルジュさん!?」」」
「アレンとリナリーも居たか。久しぶりだな」

相変わらずの男性的な物言いで言って、彼女――サルジュ=アルサールは笑った。
確か、あの『闘神都市』の一件の後…、
彼女は元帥のひとりに弟子入りして、早々に任務に就いたと聞いていたけど…。

「え、え、なんでサルジュさん…!?」
「あの後、俺は修行の後に任務でこっちに来て居てね。
 我が師,クラウド元帥の護衛に戻るつもりだったんだが――まぁ、偶然だな」

あ、サルジュさんの師匠ってクラウド元帥なんだ…。
…そういや、わたしって師匠居ないよな。良いんだろうか。

「…ちょいちょい。あの美人のおねーさんはどちらさんさ?」
「ああ、ラビは知らないんですよね。サルジュさんは、以前任務で僕達が教団にお連れしたんですよ」
「へー…オレが任務に出てる間に入った人なんだ」
「…ラビ、サルジュさんはやめておきなさい。あんたじゃ釣り合わないから」
「なんてこと言うんさはッ!!」

大げさに驚くラビに、わたしは微妙な笑みを送る。
…さも心外だと言わんばかりのその物言い、本気かこいつは。

「じゃ、あのアクマに攻撃された時、何を視た?」
「え? …そりゃもう綺麗なおねーさん方を」
「よし、豆腐の角に頭をぶつけて死んでくれ」
「トウフって何!? でも何か悪口だってのはわかるなぁ!?」
「神田に訊けば良いよ、きっと鼻で笑ってくれるよ!」
「それ馬鹿にされてるって言うんさ!
 日本語か、日本語だな!? おまえ、オレが日本語わかんねェと思って!」

日本語、っていうか日本の食文化というか。
…ああ、豆腐って言っても英語には変換出来ないんだな。
一通り騒いでから、ラビはそれはもう、重苦しいため息を吐いた。
……苛め過ぎただろうか。反応が楽しくてつい。

そんなラビを眺めていたアレンが、不意にラビの肩をぽん、と叩く。
そして呆れたように、言った。

「…嘘ってバレバレですよ、ラビ」
「…うるせ。むっつりに言われたくねェさ」
「誰がですか」
「アレンが」
「……………殴りますよ?」
「な、なんで左手構えてるんですかアレンさん!」

…あれ? 今度はアレンとラビが喧嘩始めましたよ…?
いよいよ困惑して、わたしはリナリーの方を見る。

「…もう、ふたりとも何してるの…」

一応言うけど、止める気は無いんだね、リナリー。
…放任というか、リナリーってたまに怖いです。

「…相変わらず、賑やかだな。おまえ達は。
 ――室長からの伝言だ。おまえ達は早々に元帥探しを再開してくれと」
「あ…はい、わかりました」
「それじゃあ、サルジュさん。このイノセンスもお願いします」
「ああ、任されよう。俺の方の任務は不発だったからな、丁度良かった」

ひとりで複数のイノセンスを持ち歩くのは怖いだろう、と。
冗談めかして笑う彼女に、わたし達の表情は曇る。
――イノセンスを複数所持するということは、狙われる確率が高くなるということだ。

「おまえ達が気にすることではないよ、そんな顔をするな。
 …だが実際、かなりの数の探索部隊、エクソシストが犠牲になったそうだ。
 明日は我が身の俺が言うのも、おかしいかも知れないが――生きて帰って来いよ」

静かに告げられた言葉に、わたしは唇を噛んで、きつく自身の腕を抱いた。
アレン達は神妙な表情で頷いているし、リナリーは酷く辛そうで。
…だけど、わたしの抱いた感情は、きっとこの中の誰にも共有出来ない。

――《物語》を知る者の苦悩なんて、誰にもわからない。わからなくて良い。

――はい。サルジュさんも…」
「ああ」

頷いて、サルジュさんは穏やかに微笑んだ。
…彼女もまた、「理由の為に生きる」エクソシストだ。
その笑顔すら、哀しく見えてしまうのは――わたしのエゴだろうか。

「そろそろ行きましょう、
「うん…」

促され、わたしは頷く。
だけど、足取りは自然と重くなった。無意識に。


――タイムリミットは、近づきつつある。
たくさんの人が死ぬ。探索部隊も、エクソシストも。みんな。

サルジュさんは大丈夫だろうか。
早く、中国から離れた方が良いんじゃないだろうか。
…だって。もうすぐ、始まってしまう。







あの、悪夢のような《物語》が――






幕間は終わり、残酷な《物語》の第二幕が幕を開ける。



To be continued?

気に入っていただけたら、ぽちっと押してあげてください。コメントは入れなくてもOKです。